白いキャンバスに機械油を

会社での自分、バイト先での自分、家での自分。
そんな、ちょっとずつ違った歯車を噛み合わせながら
私は日々を回しています。


本来は真ん中に大きな「本当の自分」の歯車を置いて
それが回りながら他の歯車と噛み合い運動させることによって
外側の装置が動くはず・・・なんですけれども、
あまりメンテナンスを行わないで疲弊したままにしておくと
欠けて摩耗するんです歯車が。
摩耗して平らになった歯車は他の歯車と噛み合わず空回りをするばかり。
そして他の歯車は明後日の方角で回り続けて中心から離れていくのです。


あれは本当に自分なんでしょうか。
自分と見せかけて実は全くの他人なのではないでしょうか。


他人についた良い評価は自分の評価ではないので
実感など沸くはずもありません。
機械油のような澱だけが中心に溜まって
なんか重い気持ちの中でかの人を眺めているだけです。


私たちはいつか一緒になれるのでしょうか。


白いキャンバスに機械油を塗りたくりながら
今日も寝ます。お休みなさいませ。